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画家になりたいあなたへ!不安を吹き飛ばす5つの心構え | 寺野彬秀

  • 執筆者の写真: 寺野彬秀
    寺野彬秀
  • 2024年11月7日
  • 読了時間: 7分

 こんにちは!この記事をご覧いただき、ありがとうございます。私は1980年生まれ、北海道在住の無名画家・**寺野彬秀(てらの あきひで)**と申します。画家を志してから5年目の、まだまだ駆け出しではありますが、そんな私が日々痛感していることや大切にしていることを、これから「画家になりたい!」と夢見るあなたに向けてお伝えします。

 私自身、最初の一歩を踏み出したときは不安でいっぱいでした。美大を出ているわけでもなければ、特別なコネクションがあるわけでもない。「こんな自分が本当に画家になれるの?」と何度も自問自答したものです。しかし、いざ行動を起こしてみると、意外と新しい扉が次々に開いていくことに気づきました。無名だからこその自由さや、北海道という恵まれた環境が私を支えてくれた部分も大きいです。今は出張サービスというかたちで全国各地を巡り、依頼主のご自宅や店舗で絵を描く仕事もしています。

 そんな私だからこそ伝えられる、画家として生きていくための「不安を吹き飛ばす5つの心構え」。あなたが少しでも自分の夢に一歩近づけるよう、そして「描きたい」という気持ちを存分に楽しめるよう、精一杯お話ししていきますね。


1.自分の“好き”を信じ抜く勇気を持つ

 まず最初にお伝えしたいのは「何を描くのが好きか、自分自身でわかっている?」ということです。画家になりたい人の中には、「どうすれば売れる絵を描けるのか」「有名になれる道はどこにあるのか」という部分ばかり気にしてしまい、自分が本当に好きで描きたいものを見失ってしまう方が多いように感じます。

 私もかつてはそうでした。北海道の風景が好きで、特に冬の雪景色や四季折々の雄大な自然を描くのが楽しかったはずなのに、「もっとインパクトのある画風に変えたほうがいいかな?」「抽象画のほうが時代のニーズに合ってる?」など、いろんなことを考えすぎてしまったのです。でもあるとき、自分の“原点”に立ち返ってみると「北海道という大地の空気感を伝えたい」という思いが明確になり、迷いが一気に晴れたんです。

 どんなにたくさんの画家がいても、あなたが「これが好き!」と胸を張れるテーマやモチーフは、世界に一つしかありません。誰に何と言われようと、その“好き”を信じ抜いてください。そうすれば、自然と表現にも熱がこもり、作品に魂が宿るはずです。


2.技術よりも“心”を鍛える

 もちろん画力や色彩感覚などの“技術”は大切ですが、実際に画家として活動していく上では、それ以上に“心”が試される場面が多いです。特に無名のうちは、作品を売ることの難しさ、個展を開くための資金面の不安、そもそも世間に名前すら知られていない現実など、何度も壁にぶつかるでしょう。

 私自身も、最初に描いた絵がまったく売れず、「このまま趣味の延長で終わるのか」と途方に暮れたことがあります。けれど、たった一人でも「この絵が好き」と言ってくれた人がいて、その言葉を思い出すたびに「何とか続けてみよう」と踏みとどまれたのです。

 画家として生きていくには、批判や無視といった反応に負けない心が必要不可欠です。とはいえ、“心を鍛える”といっても、ストイックに自分を追い込むのではなく、「自分はこれを描くために生まれてきたんだ」と思えるくらいの強い気持ちを育てること。自分をしっかりと肯定する力があれば、少々の批判や売れない時期も乗り越えられるはずです。


3.“今ある環境”を最大限に活かす

 「画家になりたいのに、美大なんて出ていないし……」とか「地方在住だからチャンスが少ない」とか、つい私たちは“ないもの”を数えがちですよね。けれど、私が住んでいる北海道は、決して芸術の最先端というわけではありませんが、広大な自然と四季の移ろいが私の創作意欲を大いにかき立ててくれます。ここは都心部に比べればギャラリーやアートイベントは少ないかもしれませんが、ネットを活用すればどこにいても情報は得られるし、自分から積極的に発信していくことは十分可能です。

 さらに、出張サービスを始めたのも「動きやすさ」を活かしたいと考えたからです。北海道内だけでなく、国内のいろいろな土地にも飛んでいけば、多くの人と直接繋がることができます。「自分のアトリエだけでは得られないインスピレーションや人との縁が生まれるかもしれない」と考え、実際に行動した結果、思ってもみなかった依頼が舞い込むことも増えました。

 あなたも、今の環境だからこそ得られるものが必ずあるはず。都会でも田舎でも、自分の住む場所には独自の文化やコミュニティが存在しています。そこに目を向けるだけで、新しい可能性が見えてきますよ。


4.アウトプットし続ける習慣を作る

 どんなに素晴らしい絵を描いていても、誰の目にも触れなければ“存在しない”のと同じです。今はSNSやブログ、動画配信など、個人が自由に表現を発信できる時代。とにかくアウトプットし続けることが、画家として名前を知ってもらう大きな近道になると感じます。

 私の場合は、完成した作品を撮影してSNSにアップしたり、製作過程の写真や動画を載せたりしています。たまに「こんな描き方、誰も興味ないのでは?」と思ってしまうこともありますが、意外なところで「この技法はどうやるんですか?」と質問を受けたり、見てくれた方が感想をシェアしてくれたりと、新しい繋がりが生まれることが少なくありません。

 もちろん「自分の技法を真似されたらどうしよう」という不安もわかります。でも、私が5年やってきて思うのは、「真似されたところで、最終的には個性が勝つ」ということです。もしあなたにしか生み出せない世界があれば、模倣を恐れるよりも、広く共有してファンや仲間を増やすほうがずっと建設的。気軽な発信がきっかけで大きなチャンスを掴む可能性だってあるんです。


5.人との出会いを大事にし、常に“学び”の姿勢を持つ

 画家というと、一人で黙々と絵を描くイメージがあるかもしれませんが、実際は人との関わりなしに成長するのは難しいと痛感しています。私が全国各地の出張サービスで得た一番の宝物は、「絵を依頼してくれる人との対話」です。その人の価値観や背景、部屋の空気感、そこで交わされる何気ない会話……そうしたすべてが作品に息を吹き込み、私自身の視野もどんどん広がっていきます。

 また、同業の画家さんだけでなく、ジャンルを問わずクリエイティブな活動をしている人と出会うのも刺激的です。アーティストが集まるイベントやSNS上のコミュニティに参加することで、「こんな表現の仕方があるんだ!」「こういう風に作品を売り込む手段があるんだ!」と学びの連続。自分の固定観念を壊してくれる存在は、時に新しいインスピレーションをもたらしてくれます。

 「自分はまだまだ未熟だ」という意識を持ち続けることは、長く創作を続けるうえでとても大切。初心を忘れずに、どんな人からでも学べる姿勢をキープしていれば、必ずや作品や活動の画家になりたいあなたへ!不安を吹き飛ばす5つの心構え | 幅が広がります。

まとめ:あなたの夢は、あなたにしか描けない

 以上、私なりにまとめた「画家になりたいあなたへ!不安を吹き飛ばす5つの心構え」をお伝えしました。いかがでしたでしょうか?

  1. 自分の“好き”を信じ抜く勇気を持つ

  2. 技術よりも“心”を鍛える

  3. “今ある環境”を最大限に活かす

  4. アウトプットし続ける習慣を作る

  5. 人との出会いを大事にし、常に“学び”の姿勢を持つ

 「絵を描きたい」「画家になりたい」という思いは誰かに与えられたものではなく、あなた自身が生み出したもの。だからこそ、その夢を叶えられるのは世界中であなただけです。もちろん、壁にぶち当たることも多いでしょうし、厳しい声を浴びることだってあるかもしれません。でも、一歩踏み出せば、思ってもみなかった景色が待っているのは間違いありません。

 私もまだ無名の画家です。北海道という地に根を下ろしながら、これからも出張サービスや個展、SNSなどを通じて少しずつ活動の幅を広げていくつもりです。もしどこかで私の作品を見かけたり、記事を読んで何か感じるものがあったら、ぜひ声をかけてください。自分の夢に向かって歩んでいる人同士が繋がることで、もっと面白い未来が開けると信じています。

 最後に、画家を目指すすべての方へエールを送ります。たとえ大きな夢が今はかすんで見えなくても、日々のちょっとした出来事や感動を見逃さずに筆を握り続けてみてください。私が5年やってきて実感しているのは、「描き続ける人にしか見えてこない景色がある」ということです。あなたの世界にしかない色彩と物語が、キャンバス上で花開くその日を心から楽しみにしています。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。それでは、あなたの創作の日々が充実し、何よりも楽しい時間となることを心から願っています。これからも一緒に“描きたい”という気持ちを大切にしていきましょう!


執筆者:寺野彬秀

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